「AIに会社の資料を入れて大丈夫ですか」
この質問を、本当によくもらいます。
そして僕は、この質問をする人のことを、けっこう信頼しています。
なぜかというと、危ないことをする人は、そもそもこの質問をしないからです👀
でも、信頼しているだけでは前に進みません。
聞いてきた人は、たいてい止まっています。
「怖いから使わない」で終わってしまう。
それがいちばんもったいないと思っているので、今日は僕の線引きを全部書きます。
個人情報保護法では、こう定義されています。
大事なのは3つ目です。
単体では誰か分からなくても、手元の別の情報と合わせて分かるなら、それも個人情報。
つまり「これ単体なら平気」は通用しません😭
組み合わせで決まります。
あと、それ単体でアウトなものもあります。
マイナンバー、運転免許証の番号、保険証の番号、顔認証や指紋のデータ。
このあたりは考えるまでもなく、入れません。
法律の定義には、「該当するか、しないか」の線が1本しかありません。
だから読むと、全部ダメに見えるんです。
そして止まる。
僕が相談を受けるとき、いちばん多いのがこの状態です。
「全部ダメ」か「全部OK」の、どちらかになっている。
その間がない👀
でも実際に使う場面って、ほとんどが「その間」なんですよね。
僕が実際にやっているのは、これだけです。
1段目は、さっきの法律の定義と同じです。
大事なのは2段目です。
これを足すと、判断が自分の手に戻ってきます✨️
たとえば同じ「名前」でも、答えが変わります。
公開しているペンネームなら、特定はできるけど、背負えます。だから入れる。
実名と住所がセットなら、背負えません。だから入れない。
同じカテゴリの情報でも、自分の状況で答えが変わるんです。
これはあくまで僕の持論です。
だから一律のルールは作れません。
「自分で決めるしかない」と言われると突き放されたように感じるかもしれませんが、逆です。
自分で決めていいから、動けるようになります。
ここが、僕がいちばんはっきり線を引いているところです。
自分の情報なら、背負うかどうかを自分で決められます。
でも他人の情報は、決められません。
取引先の資料。お客さんの名前。友人から聞いた話。
これらが漏れたとき、困るのは僕ではありません。
僕に決める権利がないものは、最初から外す。
神経質すぎると言いたいわけではありません。ここだけは、自分のためではなく相手のための線だと思っています。
これだけは例外を作っていません。
「他の人が書いたブログや投稿を、AIに読ませていいのか」とも聞かれます。
これは要約して自分が理解するだけなら、僕はやります。
でも、それをそのまま自分の記事として出すのは別の話です。
判断が分かれるのは「入れるかどうか」ではなくて、「出すかどうか」のほうなんですよね。
先日、AIツールの使い方を説明する動画を作りました。
パソコンの画面をそのまま録画したものです。
見返したら、こんなものが映っていました😭
画面録画をそのまま出すと、ほぼ必ずこうなります。
自分のことなのに、見返して一番驚いたのは自分でした笑
それで、こう処理しました。
なぜ残したかというと、そこを押す場面が見えないと、動画の意味がなくなるからです。
全部消せば、たしかに安全です。
でもそれだと、誰も真似できません。
守ることと、届けることは、両立させないと意味がないと思っています。
あともう1つやったことがあって、画面に「モザイク部分は個人情報です」と書きました。
隠すだけだと、見た人が「何を隠したんだろう」と気になります。
先に言ってしまえば、それで済むんですよね✨️
これがいちばん多い相談です。
僕はまず、問いを置き換えます。
「入れていいか、悪いか」だと、答えが出ません。
そうではなく、「入れたことを相手が知ったとき、プラスに思うかマイナスに思うか」で考えます。
そのうえで、順番はこうです。
1番が大前提です。
ルールがあるなら、そこで終わり。自分の判断を上に置きません。
2番は意外と大事で、同じ資料でも相手によって受け取り方が全然違います。
「AI使ってくれてるんだ」と喜ぶ人もいるし、「勝手に入れたのか」と思う人もいる。
ここは会話の中で温度を見るしかないです。
僕も何度か間違えました笑
「会社で使えないんです」という相談も、よくもらいます。
そういうとき、「AI使わせてください」と言葉で頼んでも、まず通りません。
僕がすすめているのは、デモを見せることです。
自分の業務で1つだけ作ってみて、それを上司に見せる。
「これが30分かかっていたのが3分になりました」を、目の前で見せる。
説得より、実物のほうが早いです。
これはあくまで僕のやり方なので、職場によっては難しいかもしれません。
でも、言葉で頼んで断られた回数が多い人は、一度試してみてほしいなと思っています。
ひとつだけ道具の話をします。
Gemini Notebook(前の名前はNotebookLM)というGoogleのサービスがあります。
これは「入れた資料の中だけで答える」AIです。
つまり、入れなければ入りません。
ChatGPTは会話の流れで、うっかり書いてしまうことがあります。
でもNotebookは、最初の操作が「入れる資料を選ぶ」なんですよね。
構造として、線引きが先に来る。
だから僕は、不安が強い人にはここから触ってみることをすすめています✨️
覚えることはありません。
紙でもスマホのメモでもいいので、これだけ書いてみてください。
「これは絶対に入れない」と決めるもの、3つ。
僕の場合はこうです。
3つ書けたら、それ以外は使っていいということになります。
不安が消えるわけではないです。
でも、迷う時間が消えます。
セキュリティの技術的な話は、僕の専門ではありません。
本気で知りたい方は、詳しい方に聞いてください🙏
僕が話せるのは、判断の仕方だけです。
でも、多くの人が止まっているのは技術のところではなくて、判断のところなんですよね。
「どこまでならいいのか」が決まっていないから、手が動かない。
不安は、なくさなくていいと思っています。
なくそうとするから、止まるんです。
線を1本引くと、動けます👀
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
よかったら、3つだけ書いてみてください。
書いた瞬間から、少し軽くなります。
楽しいAiライフを✨️