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「AIに個人情報を入れていいのか」に、僕はこう線を引いています

タガル / 2026年7月30日
本文 約2,900字(読了 約6分)

「AIに会社の資料を入れて大丈夫ですか」

この質問を、本当によくもらいます。

そして僕は、この質問をする人のことを、けっこう信頼しています。

なぜかというと、危ないことをする人は、そもそもこの質問をしないからです👀

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でも、信頼しているだけでは前に進みません。

聞いてきた人は、たいてい止まっています。

「怖いから使わない」で終わってしまう。

それがいちばんもったいないと思っているので、今日は僕の線引きを全部書きます。

まず、法律ではこう決まっています

個人情報保護法では、こう定義されています。

  1. 生きている個人に関する情報であること
  2. 特定の個人を識別することができるもの
  3. 他の情報と照合すれば識別できるものも含む

大事なのは3つ目です。

単体では誰か分からなくても、手元の別の情報と合わせて分かるなら、それも個人情報。

つまり「これ単体なら平気」は通用しません😭

組み合わせで決まります。

あと、それ単体でアウトなものもあります。

マイナンバー、運転免許証の番号、保険証の番号、顔認証や指紋のデータ。

このあたりは考えるまでもなく、入れません。

でも、これだけだと動けません

法律の定義には、「該当するか、しないか」の線が1本しかありません。

だから読むと、全部ダメに見えるんです。

そして止まる。

僕が相談を受けるとき、いちばん多いのがこの状態です。

「全部ダメ」か「全部OK」の、どちらかになっている。

その間がない👀

でも実際に使う場面って、ほとんどが「その間」なんですよね。

僕は2段階で考えています

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僕が実際にやっているのは、これだけです。

1段目この情報で、個人が特定できるか
2段目漏れたとき、その被害を自分が背負いきれるか

1段目は、さっきの法律の定義と同じです。

大事なのは2段目です。

これを足すと、判断が自分の手に戻ってきます✨️

たとえば同じ「名前」でも、答えが変わります。

公開しているペンネームなら、特定はできるけど、背負えます。だから入れる。

実名と住所がセットなら、背負えません。だから入れない。

同じカテゴリの情報でも、自分の状況で答えが変わるんです。

これはあくまで僕の持論です。

だから一律のルールは作れません。

「自分で決めるしかない」と言われると突き放されたように感じるかもしれませんが、逆です。

自分で決めていいから、動けるようになります。

他人の情報は、最初から外します

ここが、僕がいちばんはっきり線を引いているところです。

自分の情報なら、背負うかどうかを自分で決められます。

でも他人の情報は、決められません。

取引先の資料。お客さんの名前。友人から聞いた話。

これらが漏れたとき、困るのは僕ではありません。

僕に決める権利がないものは、最初から外す。

神経質すぎると言いたいわけではありません。ここだけは、自分のためではなく相手のための線だと思っています。

これだけは例外を作っていません。

「他の人が書いたブログや投稿を、AIに読ませていいのか」とも聞かれます。

これは要約して自分が理解するだけなら、僕はやります。

でも、それをそのまま自分の記事として出すのは別の話です。

判断が分かれるのは「入れるかどうか」ではなくて、「出すかどうか」のほうなんですよね。

実際に、僕がやったこと

先日、AIツールの使い方を説明する動画を作りました。

パソコンの画面をそのまま録画したものです。

見返したら、こんなものが映っていました😭

画面録画をそのまま出すと、ほぼ必ずこうなります。

自分のことなのに、見返して一番驚いたのは自分でした笑

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それで、こう処理しました。

隠したものメール、電話、生年月日、住所
あえて残したもの設定画面の「言語」の行

なぜ残したかというと、そこを押す場面が見えないと、動画の意味がなくなるからです。

全部消せば、たしかに安全です。

でもそれだと、誰も真似できません。

守ることと、届けることは、両立させないと意味がないと思っています。

あともう1つやったことがあって、画面に「モザイク部分は個人情報です」と書きました。

隠すだけだと、見た人が「何を隠したんだろう」と気になります。

先に言ってしまえば、それで済むんですよね✨️

会社や取引先のものは、どうするか

これがいちばん多い相談です。

僕はまず、問いを置き換えます。

「入れていいか、悪いか」だと、答えが出ません。

そうではなく、「入れたことを相手が知ったとき、プラスに思うかマイナスに思うか」で考えます。

そのうえで、順番はこうです。

  1. 会社にルールがあるなら、それに従う
  2. 相手のAIへの関心度を、会話の中で測る
  3. プラスに受け取る相手なら、入れる判断ができる

1番が大前提です。

ルールがあるなら、そこで終わり。自分の判断を上に置きません。

2番は意外と大事で、同じ資料でも相手によって受け取り方が全然違います。

「AI使ってくれてるんだ」と喜ぶ人もいるし、「勝手に入れたのか」と思う人もいる。

ここは会話の中で温度を見るしかないです。

僕も何度か間違えました笑

通らないときは、言葉より実物

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「会社で使えないんです」という相談も、よくもらいます。

そういうとき、「AI使わせてください」と言葉で頼んでも、まず通りません。

僕がすすめているのは、デモを見せることです。

自分の業務で1つだけ作ってみて、それを上司に見せる。

「これが30分かかっていたのが3分になりました」を、目の前で見せる。

説得より、実物のほうが早いです。

これはあくまで僕のやり方なので、職場によっては難しいかもしれません。

でも、言葉で頼んで断られた回数が多い人は、一度試してみてほしいなと思っています。

不安な人に向いているAIもあります

ひとつだけ道具の話をします。

Gemini Notebook(前の名前はNotebookLM)というGoogleのサービスがあります。

これは「入れた資料の中だけで答える」AIです。

つまり、入れなければ入りません。

ChatGPTは会話の流れで、うっかり書いてしまうことがあります。

でもNotebookは、最初の操作が「入れる資料を選ぶ」なんですよね。

構造として、線引きが先に来る。

だから僕は、不安が強い人にはここから触ってみることをすすめています✨️

今日やること

覚えることはありません。

紙でもスマホのメモでもいいので、これだけ書いてみてください。

「これは絶対に入れない」と決めるもの、3つ。

僕の場合はこうです。

3つ書けたら、それ以外は使っていいということになります。

不安が消えるわけではないです。

でも、迷う時間が消えます。

最後に

セキュリティの技術的な話は、僕の専門ではありません。

本気で知りたい方は、詳しい方に聞いてください🙏

僕が話せるのは、判断の仕方だけです。

でも、多くの人が止まっているのは技術のところではなくて、判断のところなんですよね。

「どこまでならいいのか」が決まっていないから、手が動かない。

不安は、なくさなくていいと思っています。

なくそうとするから、止まるんです。

線を1本引くと、動けます👀

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

よかったら、3つだけ書いてみてください。

書いた瞬間から、少し軽くなります。

楽しいAiライフを✨️